2016年に株式市場に影響を与えたニュース・イベント
2016年は年初から大暴落に見舞われました。オイルマネーの日本株売り、円高さらには中国市場の暴落に巻き込まれ、あっという間に4000円もの下落となりました。その後、日銀がマイナス金利を導入しまし、不動産株は急騰しましたが銀行株は大きく下落することとなりました。6月は、
英国のEU離脱の是非を問う国民投票で事前の予想を裏切り、離脱となり日経平均は15,000円割れとなりました。しかし、その後は海外株式市場の持ち直しや、日銀の金融緩和期待、ドル円の底打ちなどで底堅く推移し、
LINEの上場も活況となりました。
米国大統領選挙では、世界中の人々が驚くトランプ候補が当選となり、円高・株安に。しかし、同氏の経済政策やスピーチが好感され、世界的に株高・ドル高が加速。日経平均株価は選挙後の安値から3000円以上上昇し、年初来高値を更新しました。
2016年の1番銘柄とIPO成績
2016年1番銘柄
地理情報システムを主力とする同社は、ドローン関連銘柄として注目され、年初から7日間連続ストップ高に。記念配当、株式分割も発表され、大納会の価格と比較すると10倍達成となりました。
コード | 銘柄名称 |
始値 |
高値 |
最大パフォーマンス |
2303 |
ドーン |
488.5円 |
4380円 |
3891.5円(+896.6%) |
【たられば話】
仮に2016年初に1000株保有し、4000円で売却できれば、
350万円以上の利益に!
2016年IPOトップ3銘柄
今年のIPOは非常に盛り上がりました。公募価格から2倍を達成した銘柄は20銘柄以上にも登ります。その中でも、農業×ITという独自性のあるビジネスを展開する農業総研が目を見張る上昇を見せ、ブレグジットを挟んで急騰劇を演出しました。
銘柄 | 公募価格 |
初値 |
初値上昇率 |
最大パフォーマンス |
農業総合研究所 |
1,050円 |
1,870円 |
78.1% |
6,310円(710.4%) |
ストライク |
3,440円 |
7,770円 |
125.9% |
13,740円(625.2%) |
チェンジ |
1,200円 |
2,999円 |
149.9% |
6,000円(500%) |
※最大パフォーマンスは高値と公募価格の差額より算出 ※2016年12月14日時点
2017年の株式相場に影響を与える可能性のあるイベント
1月上旬 | 通常国会召集 |
1月20日 | トランプ氏が米大統領に正式就任 |
1月下旬 | 日米首脳会談(就任後の正式会談) |
2月末 | 「プレミアムフライデー」導入開始予定 |
3月 | オランダ議会選挙 |
4月 | フランス大統領選 第1回投票 |
4月20日 | 「松坂屋銀座店」跡地に商業施設「GINZA SIX」が開業予定 |
5月 |
フランス大統領選 第2回投票 |
7月 |
東京都議選(都議の任期満了日は7月22日) |
6月 |
フランス国民議会選 |
9月 |
ドイツ連邦議会選挙 |
トランプ相場の継続性が焦点か
閉塞感のあった日本株式市場を打ち破ったのが、トランプ候補の当選。アベノミクス相場の再来のごとく、連日世界的な株高が進んでいます。同氏の就任後100日間となるハネムーン期間(~4月20日)までに、いかに政策の実現に近づくことができるかが株高を継続させる焦点となりそう。就任早々に債務上限問題が訪れることから、これらの問題を解決し早い段階で高い政策実行率を示すことができれば、息の長い相場が期待できそう。また、日本の円安に批判的であったことから、米国側が円安批判を行うと上昇にブレーキが掛かる可能性が高く、また早すぎる米国長期金利の上昇が企業の資金調達の鈍化や不動産市場を足踏みさせる可能性もある。
2017年の注目3大テーマと関連銘柄
2017年の注目テーマに関連する銘柄を挙げました。各注目テーマに関連する銘柄を5銘柄ずつご紹介します。
※テーマ・銘柄の選定は、株経ONLINE編集長である冨田康夫氏。
注目の3大テーマ
- ビッグデータ:
- 従来のデータベース管理ツールやデータ処理アプリケーションなどでは処理することが困難なほど巨大で複雑なデータを、マーケティングや新たなシステムに生かす。
- ドローン:
- 無人で飛行可能な航空機の総称。法整備が進み、商用利用の実証実験も多数。高層ビルや橋梁のようなインフラの点検、警備や商品配送などへの応用が進む。
- VR(仮想現実):
- サムスン、ソニーがVR製品をリリースし大人気に。2016年はVR元年と呼ばれており、映画鑑賞や旅行ツアーの仮想体験など市場の広がりが期待される。
2017年に上場が期待される有望企業
2016年にはLINE(3938)とJR九州(9142)が上場し、両社とも公募価格から大きく上昇して始まる成功となりました。
また、
新規上場企業全体の勝率(公募価格 < 初値)も80%以上となっており、変わらないIPO人気が伺えます。2017年には再び上場観測が浮上したUSJや、フリーマーケットアプリを運営するメルカリとフリル、クラウド名刺管理サービスでCMも多いSansan、クモの糸の大量生産技術を持つバイオベンチャーのスパイバーに、上場延期となったZMPなど将来有望企業が多く上場を期待されています。
企業 |
詳細 |
USJ | ユニバーサル・スタジオ・ジャパン運営。
新アトラクション導入により年々来場者数が増加し、ディズニーランドにも勝る勢い。 |
メルカリ | フリマアプリを運営し、出品数は1日50万品以上、月間流通額は100億円を誇る。
利益率9割以上・時価総額1000億円以上。 |
スパイバー | 合成クモ糸繊維の量産を世界で初めて成功したバイオベンチャー。
ゴールドウインと業務提携。株主には新生銀行、ジャフコなど。 |
Sansan | 名刺管理のクラウドサービスを運営するCMでも知名度の高い企業。
時価総額の小さいネット系IPOは人気化し易い可能性大。 |
ZMP | インテルやコマツなど超大手企業が出資する自動運転技術開発企業。
上場延期となったものの、再上場申請は近い? |
IPOの当選を狙うのに便利な証券会社
2016年度のIPOの引き受け数が一番多い証券会社をご存知でしょうか。なんと、業界最大手の野村證券ではなくSBI証券なのです。2014年度には86社、2015年度には94社、2016年3月期では82社と
証券業界でダントツIPO銘柄取扱い数を誇ります。そして、主幹事証券を務めることも多く、2016年に取り扱った新規上場企業
68社のうち13社(19.1%)の主幹事証券を務めています。
さらに、
『IPOチャレンジポイント』というサービスがあり、IPOのブックビルディング後の抽選・配分に外れた回数に応じてポイントが加算され、ポイントを利用すればIPOの当選確率が高まります。一部噂によると、150~200ポイントほど貯まればかなりの当選確率が上がるのだとか。
みなさんもIPOにチャレンジして、一攫千金を狙ってみてはいかがでしょうか?
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2016年 ネット証券総合ランキング
みんかぶが調査した2016年総合ランキング。各社の各項目を集計した上で、今年の最も優れたネット証券をランキング付けしました。2017年の更なる株価上昇に向け、こちらのランキングをネット証券選びの参考にしてみてください。